海の芸術

日本の皆さん、こんにちは。
ブラジルの皆さん、こんばんは。
トツカケイスケです。

※本記事は2024年に新潟の老舗酒蔵である菊水酒造さんのメディアBREWに連載したものを転載しています。

さて、少しずつ暖かくなりウニが旬の季節になりましたね。

口の中でとろけて広がる磯の香りと濃厚でクリーミーな味わいに、ついつい冷酒も進んでしまいます。

ウニと相性の良い冷酒ですと、新潟大手酒蔵・菊水酒造が醸すスッキリ辛口の『無冠帝』もその一つではないでしょうか。

と、露骨に忖度したところで問題です。

この物体は何でしょう?
※シンキングタイムは2027年秋まで

せっかちな方々に正解をお伝えすると、なんとウニの殻なのです。
一見彫刻品かと思ってしまうほど、ウニだけにuniqueな形状をしてますね。
実際にインテリアグッズとしても使われていたり、内側から明かりを灯すとランプにもなったりと、ある意味で海が作り出した芸術品といえそうです。

色んな種類の殻をこんなふうに並べて上から見ると、オシャレスイーツの詰め合わせのようです。
王室御用達の名門ブランドが誇るオシャレスイーツの詰め合わせのようです。

…そこまでじゃないですね(笑)。

それはさておき、彩り・大きさ・形状と様々なのもそのはず、ウニの種類は日本だけでも150種類、世界では900種類が生息していると言われています。

 

ウニの種類

種類が豊富なウニの中で、日本の食卓に並ぶのは大きく分けて二つ。
バフンウニとムラサキウニ。
一般的に連想されるのはムラサキウニの方です。

2つの主な特徴

まず、バフンウニは、緑がかった茶色の見た目が馬糞に似ていることが名前の由来で、トゲは短く、食用部分は濃厚で甘くオレンジ色であることから「赤ウニ」ともいわれています。

一方、ムラサキウニは、紫がかった黒色が名前の由来で、トゲは長く、食用部位はバフンウニに比べると淡白な甘みで色も白みがかっている事から「白ウニ」とも呼ばれています。
紫なのか白なのかややこしいですね(笑)

そんなこんなで、今回はウニの殻の神秘や種類についてお話しましたが、皆さんははどちらのウニが好きですか?
それではまた次回お会いしま…

 

あ、ちょっと待ってください!

ムラサキウニの名前の由来が色なのに対し、バフンウニの名前の由来は排泄物でいいのでしょうか?
僕が思ウニ…あ、僕が思うに、平等に扱うには、バフンウニの方にも外身の色由来の名前を授けないと、非常に可哀想になりませんか?

説明しよう。
筆者は、バフンウニに同情しているように見せかけ、「うに」というワードを使った気づきづらいダジャレを連発したいだけなのである。

なにやら余計な解説が入っちゃいましたが、バフンウニもバフンウニだと思うんです…。
コンプライアンスに厳しい昨今ですし、言われるがままに認めてしまうのではなく、しっかりと意義主張をし、馬糞由来で呼んできた人たちをバフンと…あ、ギャフンと言わせて欲しいものです。

ということで、今回で打ち切りにならなかったら、また次回お会いしましょう!