キン肉マンとビックリマンの夢のコラボ
先日、いつものように両足を交互に前に出す二足歩行でコンビニエンス・ストアに行ったところ、キン肉マンとビックリマンのコラボのチョコ『肉リマン(にっくりまん)』なるものを見つけてしまいました!
一世を風靡した両者のコラボとなれば、男たるものこれはもう買うしかありません。 教育・労働・納税の国民三大義務に匹敵する義務感に駆られます。 当時のビックリマンの場合、左列の前から3番目に目玉シールが入ってるという都市伝説があったので(都市っていっても埼玉の田舎町だけど)その記憶を頼りに一つ手に取りました。
それにしても当時は1つ30円だったのに、今では100円(税別)で3倍以上になってるところにインフレ時代の日本経済をまざまざと感じさせられながら、「ミドル世代の我々がこれからの日本の景気を立て直すんだ!」という強い想いを胸に抱きお会計を済ませます。
少年時代の当時だったら店を出るやいなやas soon asで開封してること請け合いだけど、さすがにこの歳で平日昼間にコンビニの外でニヤニヤしながらスナック菓子を開封してる姿は、日本経済を立て直すどころか職務質問されそうなこと山の如しなので、はやる気持ちをグッと堪え、来たとき同様 両足を交互に前に出す二足歩行で家路へと戻りました。
さて、何が出るのかなぁワクワク。
オーディエンスも集まってきました。
キン肉マンかなぁ…、スーパーフェニックスかなぁ…
何気に弱いけどブロッケンJrも好きなんだよなぁ。
と、期待に胸膨らませていざ開封したところ…
カレクック…
初期の頃に出来てきたマイナーキャラです。
全24種類しかないのに、何故こいつがノミネートされてるんだ?!
しかも、この自信に満ちあふれたこの表情が若干イラッとくる…
そして、なんとも言えない未消化な気分に苛まれたけど、男たるものすぐに気を取り直すよ。
でもって、男たるものチマチマ1つずつなんて買わないよ。
でまぁ、こうなるよ。
全24種類なのに30個入りだったら、これもうコンプリート決定!ってことで心置きなく開封していきます。
まずは右列の手前から順に開封していきましょう。
何が出るのかなぁワクワク。
キン肉マンかなぁ…、スーパーフェニックスかなぁ…
何気に弱いけどブロッケンJrも好きなんだよなぁ。
とデジャヴのような感覚に陥りながら開封してみると…
…
う、嘘だろ?!!
さっそくカレクックのワンペアが完成しちゃいました。(これマジです)
心から要らない…
夢なら冷めてくれ…
そんな思いに打ちひしがれながらも、男たるもの立ち上がらなければいけないよ。
来たるべき明日(みらい)に向けて新たな一歩を踏み出さないといけないよ。
ってことで、流れ落ちる涙を拭い開封作業を続けました。
すると前向きな気持ちが天に通じたのか、次はキン肉マングレート、ウォーズマン、マンモスマンと続々と主役級のキャラが出てくるではありませんか!
やはり、起きてしまった過去をいつまでも引きずっていてはいけませんね。
良いときもあれば悪いときもある、それが人生。
だから、面白いんだ。
そんなこんなで、気を良くしながら6個目を開封すると…
こんな序盤でまさかのスリーカード達成…
これもう、何かの祟りですね。
ひょっとしたら今までの人生でカレーを粗末にしてきたのでは…と心当たりを探してみたけど、むしろカレーは大好きだし、昔から子供が生まれたらガラムマサラって名前にしようと決めてるほどです。
それはさておき、気を取り直して 一通り開封しました。
カレクック以外にも重複するキャラはありましたが、一覧はこんな感じです。
キン肉マン&スーパーゼウス、悪魔将軍&ブラックゼウスのレアコラボには、我々世代としては感動を隠しきれないこととお慶び申し上げますって感じですね。
バッファローマンと元千葉ロッテの里崎…ウォーズマンと横浜F・マリノスの中澤…
全24種類しかない中にこのコラボは…要るの…か?
それはさておき…
ちょっと待ってくださいよと。
確か全部で24種類だったはず…
1、2、3、4…22、23
あれ?
1、2、3、4…22、23
いやいや、まさかねぇ
1、2、3、4…
23
23
箱買いしたのにコンプリートしてねー!!!
カレクックショックに続きアンコンプリート…
夜空を眺めながら無心でハーモニカを吹きたい気持ちに苛まれました。
ただ、ハーモニカ持ってないので諦めました。
※ちなみに調べによると足りない1枚はネプチューンマンのようです。
さて、シールのことは一旦置いて、このお菓子どうしようって話になりますよね。
ビックリマン全盛期はシールをゲットしてお菓子を捨てるボイズンガールズが続出してちょっとした社会現象になりましたが、男たるもの…というより1人の大人としてお菓子もちゃんと食べるよ。
でも、さすがにこの数は飽きるな…
ってことで、男たるもの一工夫するよ。
でもって、男たるもの生クリームをホイップして旬の果実をカットするよ。
更に、男たるもの時間掛けて手動で泡立ててなんていられないからハンドミキサー使っちゃうよ。
するとどうでしょう、尋常じゃ無いくらいクリームが飛び跳ねてキッチンが雪化粧になったよ。
心なしか広瀬香美の曲が聞こえてきたよ。
で、ゲレンデが溶けるほど恋したい気持ちをグッと堪えながら作り終えたよ。
次はダブったカレクックをどうするかですよね。
男たるもの勿論それだって無駄にはしないよ。
で、男たるもの貴和製作所に行くよ。
ハンドメイド好きな若い女子で溢れかえっている店内に男1人で入るのは勇気が要るよ。
で、いくつか素材を買いそろえてネックレスとピアスが出来上がったよ。
ついにオーディエンスも帰り始めたよ。
で、コーディネート的にはこうなるよ。
そんなこんなで、ここまで来たら男たるものシールをコンプリートするためにガンダーラに旅立ちますので、どうか探さないで下さい。
Ⓒイラストレーター トツカケイスケ